概要
- 一部の市場参加者は、スペースXのIPO参加資金を捻出する過程で、ビットコインやイーサリアムなど暗号資産から資金が流出する可能性があると指摘した。
- 専門家は、投資家のIPO期待が足元のビットコイン価格の重荷になっており、市場がスペースXやアンソロピックのような大型IPOに投資するためビットコインを売っていると分析した。
- 一方、ハイパーリキッド、バイナンス、OKXでは、スペースX連動の無期限先物やトークン化株式など関連する投資商品の建玉と取引規模が拡大し、暗号資産市場で新たな取引需要を生んでいると評価されている。
期間別予測トレンドレポート



イーロン・マスク氏の宇宙企業スペースXの新規株式公開(IPO)が、暗号資産市場にも無視できない影響を及ぼす可能性がある。
6月10日にザ・ブロックが伝えたところによると、一部の市場参加者はスペースXのIPOに参加する資金を捻出する過程で、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など暗号資産から資金が流出する可能性があるとみている。スペースXはIPO株の最大30%を個人投資家に割り当てる計画とされる。
GSRのOTC取引責任者スペンサー・ハラーン氏は「このIPOには750億ドルを用意する必要があり、その資金はどこかから出てこなければならない」と述べた。そのうえで「暗号資産がその調達源の一つになる可能性がある」と指摘した。
実際、足元のビットコイン安の背景としてスペースXのIPOを挙げる市場関係者もいる。ビットワイズのジェフ・パーク顧問は「市場はスペースXやアンソロピックのような大型IPOに投資するため、ビットコインを売っている」と主張した。K33リサーチの調査責任者ベトレ・ルンデ氏も、投資家のIPOへの期待がビットコイン価格の重荷になっていると分析した。
一方で、スペースXは暗号資産市場で新たな取引需要も生み出している。ハイパーリキッド、バイナンス(Binance)、OKXでは現在、スペースX連動の無期限先物が取引されている。これら商品の建玉は3億8500万ドル、累積取引高は27億ドルを超えた。
トークン化株式市場でも需要が確認されている。ビットゲットは、xStocksを通じて提供したスペースXのIPO応募商品の規模が、当初の300万ドルから1300万ドルに拡大するほど需要が集まったと明らかにした。クラーケン(Kraken)、バイビット(Bybit)、ロビンフッド(Robinhood)もスペースX関連の投資商品を提供している。

Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.
