半導体前工程装置、AIブームの最大恩恵 UBS「2028年に2500億ドル市場」
期間別予測トレンドレポート


グローバルIB、強気の見通し
UBS「2028年に2500億ドル市場」

ビッグテックがあらゆる手段で資金をかき集める動きは、半導体から電力まで人工知能(AI)インフラ産業の活況につながるとの見方が強い。グローバル投資銀行(IB)は、最大の恩恵を受ける分野として半導体前工程装置(WFE)を挙げている。
6月10日付の米経済メディア、マーケットウォッチによると、UBSのティモシー・アーキュリ氏は6月9日付のリポートで、マイクロン、サムスン電子、SKハイニックスが新規ファブの稼働を始めていると指摘した。ファウンドリー(半導体受託生産)各社も新たなクリーンルームの確保に乗り出したとした。半導体各社の設備投資が本格化し、関連装置産業が追い風を受けているという。WFEは半導体を製造するクリーンルームの建設のほか、露光、蒸着、エッチング、洗浄などに使う装置全般を指す。

UBSは、WFE産業の売上高が2028年に2500億ドルに達する「メガサイクル」に入る可能性があると分析した。2025年のWFE売上高は前年比27%増の1470億ドルになると見込んだ。2026年のメモリー向けWFE売上高見通しは、従来予想から105億ドル引き上げた。
モルガン・スタンレーも、半導体装置サイクルの好況が長引くとみて、5月にWFE市場見通しを引き上げた。世界のWFE市場規模は2025年が1490億ドル、2026年が1910億ドル、2028年が2150億ドルと示した。とりわけ2026年は、NAND型フラッシュメモリー向けWFE売上高が2025年比52%増えると予想した。
シティは2026年の世界WFE市場規模が1900億ドルまで拡大すると見通した。イーロン・マスク氏が進める大型半導体工場「テラファブ」関連投資が現実味を帯びれば、2027〜2028年のWFEに300億〜700億ドルの追加半導体需要が生じる可能性があるとみている。みずほも2026年のWFE市場規模をシティと近い1900億ドルと予想した。サムスン電子やマイクロンによる高帯域幅メモリー(HBM)やDRAMへの投資拡大を理由に挙げた。
キム・ジュワン記者 kjwan@hankyung.com

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