アルシウム、機密計算100万件突破 エコシステム調達額は750万ドルに迫る
概要
- アルシウムは累計機密計算100万件を突破し、1日当たり20万件超を処理していると明らかにした。
- アルシウムのエコシステム案件が誘致した累計投資額は750万ドルに迫り、メインネットの累計トランザクション数は400万件に近づいたと説明した。
- アルシウム基盤のプロトコルジンク(ZINC)は、立ち上げから2週間以内に約1800万ドルの資金を集め、約180万ドルの手数料収入を記録したと発表した。
期間別予測トレンドレポート



ブロックチェーン基盤の機密コンピューティングネットワーク、アルシウム(Arcium)は6月10日、累計の機密計算件数が100万件を突破したと発表した。
同ネットワークでは足元で1日20万件超の機密計算を処理している。アルシウムは、複数の参加者がデータを開示せずに共同で演算できるマルチパーティーコンピュテーション(MPC)技術を基盤に、機密コンピューティングのインフラを提供している。
機密コンピューティングは、データを暗号化したまま計算する技術を指す。ブロックチェーンは透明性の高さが強みとされる一方、金融や人工知能(AI)、医療など機微情報を扱う分野では、情報露出が課題とされてきた。アルシウムはこの課題に対応するため、暗号化された状態で計算できる環境の構築を進めている。
エコシステムも拡大している。ネットワーク上では現在、7分野で12超のアプリケーションが稼働しており、エコシステムのプロジェクトが誘致した累計投資額は750万ドルに迫った。メインネットの累計トランザクション数も400万件近くに達している。
エコシステム案件の成長も続く。アルシウム基盤のプロトコル、ジンク(ZINC)は、立ち上げから2週間足らずで約1800万ドルの資金を集め、約180万ドルの手数料収入を記録した。DeFiLlamaベースのソラナ(SOL)エコシステムの24時間収益ランキングでは3位に入った。
アルシウムは「ジンクの成果は、機密性が単なる保護手段にとどまらず、新たな競争力になり得ることを示している」と説明した。機密計算環境を基盤に、従来の公開型ブロックチェーンでは実装が難しかったアプリケーションが登場しているとも付け加えた。
アルシウムはAI、金融、ヘルスケア、エンタープライズ分野向けに機密計算サービスを提供している。独自の機密AIプロトコル「ブラックソーン(Blackthorn)」を通じ、暗号化したままリアルタイムでAI推論を実行する機能にも対応している。

YM Lee
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