スペースXのIPO、パッシブETF参加は困難 当局判断で運用各社に明暗
概要
- 韓国の金融当局が パッシブETF の スペースXのIPO参加 は難しいとの見解を示し、アクティブETF との収益率格差が広がる可能性が高まった。
- 韓国投資信託運用は ACE米国宇宙テックアクティブ に公募株を組み入れた後、最大 25%% まで スペースX の比率を高める計画だ。
- 個人投資家は 米国の宇宙航空テーマETF に資金を振り向けているが、上場後は 株価変動性 が大きく、超過収益の保証 はないとの慎重論も出ている。
期間別予測トレンドレポート


スペースXの上場を控え、韓国の金融当局がパッシブ型の上場投資信託(ETF)による新規株式公開(IPO)への参加にブレーキをかけ、運用業界の明暗が分かれている。アクティブETFは公募価格の段階からスペースXを組み入れ、上場初期の株価上昇を取り込みにいける半面、パッシブETFは上場後の買い付けへと方針を切り替えた。
6月9日の金融投資業界によると、韓国の金融当局は最近、運用会社が求めた法令解釈の過程で、パッシブETFによるスペースXのIPO参加は難しいとの趣旨の見解を伝えたもようだ。当局は、指数に採用される前に公募株を先に組み入れると、指数との追随誤差(トラッキングエラー)が生じ得る点を考慮したとみられる。
現時点でスペースXのIPO参加計画を正式に明らかにしているのは韓国投資信託運用だ。同社は機関投資家として公募株の配分を受け、「ACE米国宇宙テックアクティブ」などに組み入れる予定だ。アクティブ戦略を採るため、パッシブETFに比べてファンドマネジャーによる銘柄の入れ替えの自由度は相対的に高い。公募株の配分規模はまだ決まっていない。まずは上限まで需要申告し、不足分は市場で買い付け、ポートフォリオの25%をスペースXで埋める計画という。

韓国投資信託運用を除くサムスン資産運用、未来アセット資産運用、シンハン資産運用など競合各社の宇宙航空ETFは、大半がパッシブ型だ。これらのETFは、スペースXの上場直後から1〜2営業日以内に、指数へ最大25%の比率で随時組み入れられるよう設計されている。
業界では、アクティブETFにだけIPO段階での組み入れを認めた当局判断が、パッシブETFに不利に働くとみる向きが多い。通常、公募株は上場初日に公募価格を大きく上回るケースが多いためだ。とくに企業価値が2兆ドル前後と評価されるスペースXのような超大型IPOでは、上場初期の収益率がETFの運用成績に小さくない影響を及ぼすとの指摘がある。
これに対し、運用業界からは不満も漏れる。スペースXは上場直後に指数へ組み入れられる予定で、IPO段階で銘柄を組み入れても市場への影響は大きくないというのが理由だ。運用業界の関係者は「パッシブETFがIPOに参加しても、指数追随誤差は事実上1日程度だ」と語った。そのうえで「むしろ上場直後の大規模な買い付けに伴う市場インパクトを抑えられる利点もある」と付け加えた。
一方、慎重論もある。別の業界関係者は「上場後は株価変動性が大きくなると予想されるだけに、公募株への参加が必ずしも超過収益につながるとは限らない」と説明した。
スペースX上場への期待が高まるなか、米国の宇宙航空テーマETFには個人マネーが大量に流入している。過去1カ月で、個人投資家は「TIGER米国宇宙テック」を1兆4614億ウォン(約1530億円)分純買い越した。同期間に「KODEX米国宇宙航空」には1242億ウォン(約130億円)、「ACE米国宇宙テックアクティブ」には594億ウォン(約62億円)、「SOL米国宇宙航空TOP10」には492億ウォン(約51億円)がそれぞれ純流入した。
ヤン・ジユン記者 yang@hankyung.com

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