「健全な調整」評価で米半導体株が急反発、押し目買い流入
概要
- モルガン・スタンレーは今回の調整を健全な調整と評価し、強気相場が続く可能性が高いと指摘した。
- インテル、エヌビディア、マーベル・テクノロジー、マイクロン、AMDなど半導体株は、押し目買いの流入を受けて大幅高となった。
- アップル、アマゾン、アルファベット、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトなど主要ハイテク株は下落して取引を終えた。
期間別予測トレンドレポート



米ニューヨーク株式市場では6月8日、前週に急落した半導体株に押し目買いが入り、大幅に反発した。モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)は今回の調整について「健全な調整」だと評価したうえで、企業業績の成長と底堅い景気環境を踏まえると、強気相場が続く可能性が高いとの見方を示した。
この日の半導体株で特に目立ったのはインテル(Intel)とエヌビディア(NVIDIA)だった。インテルは、グーグル(Google)とエヌビディアに次世代の人工知能(AI)テンソル処理装置(TPU)を供給する予定だとの報道を受け、ナスダック市場の通常取引で11.19%高の110.27ドルを付けた。
エヌビディアは、ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)の韓国訪問をきっかけに、AIチップやフィジカルAI、モビリティーなどAI関連の大きな構想を描いていることが意識された。ファンCEOが「割安になった株価で買えるのだから喜ぶべきだ」と強調したことも支えとなり、株価はナスダック市場の通常取引で1.73%高の208.64ドルで終えた。ファンCEOが「次の時価総額1兆ドル企業」と言及したマーベル・テクノロジー(Marvell Technology)は、S&P500種株価指数への組み入れ予定も材料となって9.63%上昇した。マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)は9.87%高、AMDは5.14%高だった。
光通信関連株も上昇した。コーニング(Corning)はアマゾン(Amazon)のデータセンターに光ファイバーとケーブルを供給する予定だとの報道を受け、ニューヨーク証券取引所の通常取引で5.61%高の187.54ドルを付けた。ポエット・テクノロジーズ(POET Technologies)は3.54%高、アプライド・オプトエレクトロニクス(Applied Optoelectronics)は11.10%高、コヒレント(Coherent)は6.62%高、ルメンタム(Lumentum)は3.68%高だった。
イーロン・マスク氏が率いる電気自動車大手テスラ(Tesla)は、中国での販売好調に加え、宇宙企業スペースX(SpaceX)の上場を巡る投資家の期待も重なり、ナスダック市場の通常取引で4.59%高の408.95ドルで引けた。
一方、主力ハイテク株は下落した。アップル(Apple)は年次開発者会議「WWDC」でAI機能を強化したSiriを披露したが、市場の期待に届かなかったとの受け止めから、ナスダック市場の通常取引で1.89%安の301.54ドルで終えた。アマゾンは140億カナダドルの社債発行を受け、財務の安定性への懸念から0.33%下落した。グーグルの親会社アルファベット(Alphabet)は1.20%安、メタ・プラットフォームズ(Meta Platforms)は1.28%安、マイクロソフト(Microsoft)は1.18%安だった。
イ・ミア記者 mia@hankyung.com

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