米国株、半導体株中心に反発 イランの攻撃停止表明で押し目買い
期間別予測トレンドレポート



6月8日、イランがイスラエルへの攻撃停止を表明したことを受け、国際原油相場は上げ幅を縮小した。半導体株には押し目買いが入り、米株式相場は上昇して始まった。
米東部時間午前10時14分時点で、S&P500種株価指数は0.7%上昇した。ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は1.2%高、ダウ工業株30種平均は0.2%高だった。
足元の上昇相場を主導してきたものの、6月5日に売り込まれたメモリー大手マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)は7%上昇した。エヌビディア(NVIDIA)は1%高だった。
ジ・インフォメーションは、グーグルがインテルに対し、自社の特殊AIチップ300万個超の生産を2028年までに委託したと報じた。これを受けてインテル(Intel)は9%急騰した。AMDは3.8%、ブロードコム(Broadcom)は2%上昇した。
6月5日に10%急落していたフィラデルフィア半導体株指数は、この日5.5%反発した。
米国産標準油種WTI先物は早朝に一時5%近く上昇したが、米東部時間午前9時40分ごろには0.8%高の1バレル91ドル弱で推移した。北海ブレント先物も1%未満の上昇で、94ドルを付けた。
原油相場の上げ幅縮小を受け、米国債利回りは低下に転じた。米10年物国債利回りは2ベーシスポイント(bp)低い4.526%となった。1bpは0.01%に相当する。
この日早い時間には、中東でのイランとイスラエルの交戦を受けて国際原油相場が上昇した。もっとも、トランプ大統領が双方に停戦を促し、イランもイスラエルに対する軍事作戦の停止を発表したことで、原油高は一服した。ただ、イスラエルはなお公式な反応を示しておらず、交渉が進むかどうかは不透明だ。
ブルームバーグによると、マイク・ウィルソン氏率いるモルガン・スタンレー(Morgan Stanley)のストラテジストは、6月5日の米株安について、ポジション調整主導の売りによる「健全な再調整」と評価した。年末まで上昇相場が続くには調整が避けられず、結果として健全な動きだと分析した。
同ストラテジストは、企業業績見通しと底堅い経済指標を踏まえ、S&P500の年末目標を基本シナリオで8000に据え置いた。
リソルツ・ウェルス・マネジメント(Ritholtz Wealth Management)のチーフ市場ストラテジスト、キャリー・コックス氏はCNBCで「米国株は経済成功のパラドックスに直面している」と指摘した。そのうえで「雇用市場は持ち直したが、高インフレが長引く可能性がなお投資家心理の重荷になっている」と語った。
今週の米株式市場は、インフレ指標の発表に加え、6月12日に予定されるスペースXの新規株式公開(IPO)という大きな材料を控える。スペースXのIPOは過去最大規模になると見込まれている。
ナスダック総合指数は6月5日に4.2%下落し、2025年4月以来で最大の下落率を記録した。半導体株の過熱感への警戒から、投資家が利益確定売りを進めたためだ。
キム・ジョンア 客員記者 kja@hankyung.com

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