半導体で急騰したKOSPI、悪材料で5.54%急落 大型IPO前に現金化の動きも
概要
- KOSPI指数は5.54%%急落した。サムスン電子・SKハイニックスなど半導体大型株の下落に、外国人投資家の大規模な売り越しが重なった。
- 米半導体企業の業績懸念とフィラデルフィア半導体株指数の下落を受け、半導体主導のKOSPIでは調整幅が広がった。一方で、一部では一時的な利益確定売りとの見方があり、投資妙味が高まっているとの指摘も出ている。
- 時価総額2兆ドルのスペースX IPOと、その後に控えるオープンAI・アンソロピックのIPOを前にした現金化や世界の流動性資金の流出が、KOSPIの弱さと需給悪化による軟調相場への懸念を強めた。
期間別予測トレンドレポート



KOSPI指数は5%超急落した。米株式市場で半導体企業の業績懸念が強まり、半導体株主導で上昇してきたKOSPIが大幅な調整を迫られた。外国人投資家の売りも膨らみ、ウォン相場は1ドル=1550ウォン手前まで下落した。
6月5日のKOSPI指数は前日比5.54%安の8160.59で引けた。取引時間中には8038.10まで下げ、「8000割れ」への警戒も広がったが、午後に下げ幅を縮めて8100台は維持した。サムスン電子(Samsung Electronics)が6.40%、SKハイニックス(SK Hynix)が9.92%下落するなど、時価総額上位銘柄の大半が安かった。
前日の米株式市場では、半導体企業の業績懸念を背景にフィラデルフィア半導体株指数が2.15%、ナスダック総合指数が0.1%下落した。半導体株に対する投資家心理の悪化がKOSPI急落につながった。KOSDAQ指数は4.50%安の1002.44で取引を終えた。取引時間中には992.80まで下げ、3カ月ぶりに1000を割り込む場面もあった。
この日、外国人投資家は有価証券市場で4兆3000億ウォン(約4515億円)を売り越し、相場下落を主導した。直近6営業日連続の売り越しで、この間の売越額は27兆ウォン(約2兆8350億円)を超えた。米スペースX(SpaceX)の上場を控え、世界の流動性資金が流出していることも一因とみられている。
「9000」をうかがっていたKOSPIが急調整したのは、米国で半導体企業の業績不安が浮上したためだ。これまでKOSPIは半導体株への極端な集中とともに急騰してきただけに、調整局面での下げも主要国市場より大きくなった。スペースXやオープンAI(OpenAI)など大型IPOを前に、外国人投資家が現金化に動いたことも影響した。
米半導体懸念でKOSPI急落
6月5日の有価証券市場では、主要半導体株がそろって下落した。サムスン電子は6.40%安の32万9000ウォン(約3万4545円)で取引を終えた。SKハイニックスは9.92%下げ、207万ウォン(約21万7350円)まで売られた。サムスン電子単一銘柄レバレッジ型は13%前後、SKハイニックス2倍型商品は20%程度下落した。「サムジョンニックス」の持ち分価値評価を手掛かりに上昇してきたSKスクエア(SK Square、-7.57%)やサムスン物産(Samsung C&T、-13.93%)も急落を免れなかった。
この日のKOSPIの下落率5.54%は、アジア主要市場と比べても大きかった。日本の日経平均株価は1.31%、中国の上海総合指数は0.71%の下落にとどまった。半導体株への偏りを軸にKOSPIが急ピッチで上昇してきただけに、調整局面での下げも大きくなった。
この日の「サムジョンニックス」急落は寄り付き前から予告されていた。前日の米株式市場で主要半導体株が急落したためだ。半導体チップメーカーのブロードコム(Broadcom)は市場予想を下回る業績見通しを示し、12.59%下落した。マイクロン・テクノロジー(Micron Technology、-7.74%)、サンディスク(SanDisk、-3.92%)、ウエスタンデジタル(Western Digital、-3.13%)もそろって安かった。
市場では、この日の半導体株急落は本格的な調整相場の始まりというより、一時的な利益確定売りに近いと受け止められている。キウム証券のハン・ジヨン研究員は「ファンダメンタルズやマクロ環境の危機で株価が下げたとみるのは難しい」と語った。そのうえで「利益モメンタムが改善する余地があるため、半導体を軸としたKOSPIへの投資妙味が生まれている」と指摘した。
もっとも、弱気相場を警戒する声もある。メリッツ証券のファン・スウク・アナリストは「来月の決算シーズンまでは目立った材料がない」と述べ、「第3四半期を前に一服局面が続くだろう」と見通しを示した。現代自動車証券のノ・グンチャン・リサーチセンター長は「半導体株が弱含めば、KOSPIの上昇モメンタムは急速に失われかねない」と語り、「KOSPIの弱気相場は半導体株安とともに進むだろう」と分析した。
エヌビディア(NVIDIA)のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が6月5日に訪韓したが、LG電子(LG Electronics、-7.62%)、斗山ロボティクス(Doosan Robotics、-10.9%)、NAVER(-4.49%)など関連銘柄も下落を免れなかった。これまで期待先行で大きく上昇してきた分、そろって調整を受けた。一方、金融株には物色の循環が広がり、おおむね上昇した。KB金融(KB Financial Group)は4.51%、新韓金融持株(Shinhan Financial Group)は7.39%、ハナ金融持株(Hana Financial Group)は2.49%、ウリィ金融持株(Woori Financial Group)は2.63%それぞれ上昇した。前日に自社株消却を発表した新栄証券も3.29%高だった。米株式市場でバリュー株優位の展開となったのと似た構図だ。
時価総額2兆ドルのスペースX IPO控え「現金化」
6月12日に米株式市場へ上場する予定のスペースXなど大型IPOを前に、利益確定で現金を確保しておこうとする動きも株安に影響した。スペースXの企業価値は2兆ドル前後と見込まれており、大規模な投資資金が集まる可能性が高い。
実際、未来アセット証券(Mirae Asset Securities)が個人と法人の専門投資家向けに実施したスペースX新規公開株の申し込みは、販売開始から数分で締め切られた。5億ドル分を10万〜300万ドルの範囲で受け付けたが、投資家の関心が集中した。
テシン証券のイ・ギョンミン研究員は「スペースX上場に伴う世界的な流動性の流出で、投げ売りに近い売りが出た」と説明した。その結果、「業種全般がそろって下げる展開になった」と述べた。スペースXに続き、それぞれ1兆ドルの企業価値が見込まれるオープンAIとアンソロピック(Anthropic)のIPOも予定されているため、当面は需給悪化に伴う軟調相場が続くとの懸念もある。
カン・ジンギュ記者 josep@hankyung.com

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