エヌビディアCEO、6月5日に韓国財界トップと会食 AI同盟を協議
期間別予測トレンドレポート


HBM・フィジカルAI・データセンターが議題

エヌビディア(NVIDIA)のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が7カ月ぶりに韓国を再訪し、同国の主要グループ総帥らと会食する。SKグループの崔泰源会長、現代自動車グループの鄭義宣会長、LGグループの具光謨会長、ネイバー(NAVER)の李海珍議長らが出席する夕食会では、AI半導体やフィジカルAI、データセンターなど将来技術での協力策を幅広く話し合う見通しだ。
6月5日に業界が伝えたところによると、フアンCEOは同日午後、チャーター機でソウル江西区のソウル金浦ビジネス航空センター(SGBAC)に到着する予定だ。訪韓後の最初の公式日程は、ソウル市内で開く韓国主要企業トップとの夕食会になるとみられる。
今回の会合は、2025年にフアンCEOがサムスン電子の李在鎔会長、鄭会長とソウル江南区三成洞の「カンブチキン」で会食して以来、7カ月ぶりの財界会合となる。当時の会食が大きな話題を呼んだのに続き、今回はサムギョプサルと焼酎を囲む会合になる可能性が取り沙汰されている。
会食場所としては、ソウル麻浦区の弘大入口や中区乙支路一帯のサムギョプサル店が有力候補に挙がっている。当初は城東区聖水洞の飲食店も候補とされたが、安全管理や現場の事情を踏まえ、弘大入口周辺が有力になったという。人前に出ることをいとわないフアンCEOのスタイルを踏まえると、市民と自然に接する屋外席への立ち寄りや二次会に向かう可能性もある。
業界は、今回の会合でHBM、AIデータセンター、自動運転、ロボット、フィジカルAIが主要議題に上るとみている。SKグループはSKハイニックス(SK hynix)を通じ、エヌビディアGPUの中核部品である高帯域幅メモリー(HBM)を供給している。フアンCEOは最近、アジア最大級のIT見本市「コンピューテックス 2026」でSKハイニックスのブースを訪れ、HBMウエハーに「もっとたくさん作ってください」と書き込み、署名も残した。協力関係の深さを改めて印象づけた。
SKグループはAIデータセンターとエネルギー・通信インフラを組み合わせたAIエコシステムの構築も急いでいる。次世代AI半導体の供給とデータセンター拡張の両面で、エヌビディアとの協業余地は大きい。
現代自動車グループは、2025年のフアンCEOと鄭会長の会談後、韓国のフィジカルAI能力の高度化に向けた業務協約を結んだ。両社は30億ドルを投じ、韓国にエヌビディアAI技術センターと現代自動車グループのフィジカルAIアプリケーションセンターを設立する方針だ。現代自動車グループは、ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)のヒューマノイドロボット「アトラス」の高度化でもエヌビディアと協業している。
LG電子は、エヌビディアの汎用ヒューマノイド推論モデル「アイザックGR00T」を基盤に独自のフィジカルAIモデルを開発している。エヌビディアのロボット開発プラットフォームを活用した知能型ロボットの実証も進めており、AIデータセンター向け冷却ソリューションや冷暖房空調(HVAC)などAIインフラ事業の拡大にも取り組んでいる。
LG AI研究院の「エクサワン」、LGイノテックのロボットセンシング・半導体基板、LGユープラスのクラウド事業でも、エヌビディアとの協業の可能性が取り沙汰されている。ネイバーもロボット、クラウド、デジタルツイン、5G特化網などの将来技術を開発しており、AIインフラやロボット、データセンター分野でエヌビディアとの接点を広げる可能性がある。
フアンCEOは週末、ソウル蚕室野球場で開かれる斗山ベアーズのホーム戦にも足を運ぶ。斗山グループの朴正源会長が始打式に登場し、フアンCEOが始球式を務める予定だ。
斗山ロボティクス(Doosan Robotics)は、エヌビディアのAI・ロボティクス基盤を活用し、産業現場向けロボットプラットフォームの構築を進めている。斗山電子BGは、AIアクセラレーターの中核素材である高級銅張積層板(CCL)をエヌビディアに供給している。斗山エナビリティも、米国でのAIデータセンター拡大に合わせ、発電用ガスタービンの受注拡大を進めている。
オ・セソン 韓経ドットコム記者 sesung@hankyung.com

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