ビッグステップ懸念で韓国国債利回り上昇、2年7カ月ぶり高水準
概要
- 国債利回りが2年7カ月ぶりの高水準を付け、外国人投資家による国債先物の大規模な売り越しが影響したと伝えた。
- 消費者物価が3.1%%上昇し、ウォン相場が1ドル=1500ウォンを上回る状況が重なり、韓国銀行のビッグステップ観測が織り込まれたとした。
- 債券市場では、バック・トゥ・バック利上げに加え、年内に3〜4回の利上げの可能性まで取り沙汰されていると説明した。
期間別予測トレンドレポート



韓国国債の利回りが2年7カ月ぶりの高水準を付けた。消費者物価とウォン相場の対ドルレートが急騰し、韓国銀行(中央銀行)が7月に「ビッグステップ(政策金利の0.5ポイント引き上げ)」に踏み切るとの見方が相場に織り込まれた。
韓国金融投資協会によると、6月4日の3年物国債利回りは前営業日比0.085ポイント高い年3.858%で取引を終えた。2023年11月13日の年3.877%以来の高水準となった。この日の利回り急騰には、外国人投資家による国債先物の大規模な売り越しが影響した。外国人は国債先物を約1万8000枚、額面ベースで約1兆8000億ウォン(約1980億円)売り越した。5月20日以来、9営業日ぶりの売り越しとなった。
外国人が国債先物を売り越した背景には、韓国銀行の利上げペースが想定より速まるとの警戒がある。中東戦争の余波で、5月の消費者物価上昇率は3.1%となり、2024年3月以来初めて3%を上回った。ウォン相場も6月4日まで、週間終値ベースで13営業日連続で1ドル=1500ウォンを上回った。内外の機関が2026年の経済成長率見通しを、潜在成長率を上回る2.6〜3.0%と示したことも相場の重荷となった。
債券市場では、韓国銀行が7月と8月に連続利上げする「バック・トゥ・バック」に動くか、7月に0.5ポイントを一度に引き上げるビッグステップを実施する可能性が取り沙汰されている。メルリッツ証券のユン・ヨサム研究員は「為替相場が長期間にわたり1ドル=1500ウォンを上回っているうえ、物価と成長率も予想より強い流れを示している」と指摘した。市場では年内に3〜4回の利上げの可能性まで織り込み始めたと分析した。
キム・イクファン/シム・ソンミ記者 lovepen@hankyung.com

Korea Economic Daily
hankyung@bloomingbit.ioThe Korea Economic Daily Global is a digital media where latest news on Korean companies, industries, and financial markets.
