米・イランが報復の応酬、中東の空路再び遮断
期間別予測トレンドレポート


米軍、ホルムズのタンカーを攻撃
イラン「米軍基地にミサイル攻撃」
クウェートなど中東で航空便停止

米国とイランは6月2日夜から6月3日未明にかけ、激しい攻撃を応酬した。米軍は封鎖を破ってイランに向かっていた船舶を攻撃して無力化し、イランは報復として域内の米軍基地にミサイルやドローンを発射した。4月の停戦決定後で最も激しい水準の衝突となった。
発端は、米国による封鎖措置に絡むタンカー攻撃だった。米中央軍(CENTCOM)は6月2日夜、イランのハールグ島に向かっていたボツワナ船籍の空のタンカーを攻撃し、無力化した。この船舶は24時間にわたり米軍の指示に繰り返し従わなかったとし、米軍機が機関室にミサイルを撃ち込んでタンカーを行動不能にし、イラン到達を阻止したと説明した。中央軍は、4月13日に適用したイラン封鎖措置の一環として、この間に商船6隻を無力化し、122隻の航路を変更させたと公表した。
イランも反撃に出た。イラン革命防衛隊(IRGC)は、米タンカー「パナヤ号」と米国、イスラエルの艦艇に向けてミサイルを発射した。米軍がこれに対応してケシュム島南方のIRGC通信塔を攻撃すると、イランは対抗措置としてクウェートとバーレーンの米軍基地に弾道ミサイルやドローンを撃ち込んだ。IRGCは攻撃の事実を明らかにし、「ホルムズ海峡の安全保障を脅かせば、大きな代償を払うことになる」と主張した。
米国は被害はなかったとしている。中央軍は、防空網が多数の無人機を撃墜し、米軍の人員と資産に被害は出ていないと発表した。一方、クウェート軍は、クウェート国際空港のターミナルが攻撃を受け、相当の物的被害が出たほか、1人が死亡し、複数人が負傷したと明らかにした。ミサイルの応酬を受け、クウェートとバーレーンは領空を一時閉鎖した。アラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアでも一部航空便の運航が止まったとみられる。
イスラエルとレバノンの政府は6月3日から2日間、米ワシントンでマルコ・ルビオ国務長官主宰の対話を続けている。イスラエルはレバノンの首都ベイルートと周辺地域への攻撃計画を中止したが、レバノン南部ではヒズボラとの交戦が続いている。
ワシントン=イ・サンウン特派員 selee@hankyung.com

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