ビットコイン7万ドル割れ、フォーブス「追加調整懸念が拡大」
概要
- ビットコインが 7万ドル を下回り、現物ビットコインETFの資金流出とストラテジーのビットコイン売却が重なって下押し圧力が強まっていると伝えた。
- クリプトクアントとフォーブスは、過去に買った投資家の供給圧力と取引所への流入分が吸収されなければ、ビットコインがより深い調整局面に直面する可能性があると分析した。
- 市場では、ビットコインが 7万ドル線の回復 を果たせるかに加え、ETFの資金フロー、ストラテジーの追加売買の有無、中東発の地政学リスクが短期的な方向性を左右する重要変数になるとみられている。
期間別予測トレンドレポート



ビットコインが7万ドルを割り込み、追加調整への懸念が強まっている。ストラテジー(Strategy、旧マイクロストラテジー)によるビットコイン売却と、現物の上場投資信託(ETF)からの資金流出が重なり、相場の下押し圧力が増している。
フォーブスが6月2日に伝えたところによると、ビットコインは7万ドル線を下回った。2025年10月に付けた過去最高値の12万6000ドルからは約50%下落した水準にあるという。
クリプトクアント(CryptoQuant)のアナリストは、ビットコイン相場が弱気シグナルを示し、7万ドルを割り込んだと分析した。6〜12カ月前にビットコインを買った投資家の供給圧力が、今後の戻りを阻む主要な壁になり得るとみている。
アナリストは、取引所への流入分が十分に吸収される必要があると指摘した。そうならなければ、ビットコインはより深い調整局面に直面する可能性があると警告した。年初の急落を持ちこたえた一部投資家が、ビットコイン価格が8万ドル近辺まで戻した局面で保有分を取引所へ移し、潜在的な売り圧力を生んだという。
ストラテジーのビットコイン売却も市場の重荷として浮上している。フォーブスによると、同社はビットコイン32枚を250万ドルで売却した。配当支払いの余力を確保するとともに、市場にビットコイン売却の可能性を示す措置だったとしている。
マイケル・セイラー共同創業者は、5月の1〜3月期決算発表で「配当金を支払うために一部のビットコインを売るだろう」と述べていた。そのうえで、この計画は経済的な観点からは大きな意味を持たないと説明し、売却後に再びビットコインを買い戻す可能性にも言及していた。
もっとも、市場は今回の売却をストラテジーの保有戦略の変化として受け止めている。デルファイ・デジタル(Delphi Digital)のアナリストは「ビットコイン安で、ストラテジーは市場のストレステストになった」と評価した。市場は、ストラテジーをもはや純粋な一方向の蓄積手段とはみていないと分析した。
現物ビットコインETFからの資金流出も下押し圧力として意識されている。コインビューロー(Coin Bureau)の共同創業者ニック・パックリン氏は「今週のビットコインにモメンタムは追い風ではない」と語った。ビットコインETFから累計28億ドルが流出し、マイケル・セイラー氏が前週にビットコイン32枚を売却したことで、価格には下向きの圧力がかかりすぎていると指摘した。
パックリン氏は、米株式市場が人工知能(AI)への期待を背景に過去最高値を更新し続けるなかでも、ビットコインが下落している点に注目した。足元のビットコインは暗号資産特有の投資家心理により大きく左右されており、その心理は非常に低い水準に近いと診断した。
同氏は、ビットコインが一段安を避けるには7万ドルを上回って維持する必要があるとみる。あわせて、米国とイランの戦争やスペースXの新規株式公開(IPO)期待が、投機資金をほかのリスク資産から引き離す要因になっていると付け加えた。
市場では、ビットコインが7万ドル線を回復できるかどうかが短期的な方向性を左右する重要な変数になっている。ETFの資金フローやストラテジーの追加売買の有無、中東発の地政学リスクも投資家心理に影響する見通しだ。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.
