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エヌビディアの黄CEO「韓国ロボティクスに投資」

出典
Korea Economic Daily

概要

  • 黄CEOは「われわれ(エヌビディア)はいつでも韓国への投資を検討する」と述べ、韓国の半導体・IT企業の重要性を強調した。
  • エヌビディアはロボティクスフィジカルAI分野で、サムスン電子、SKハイニックス、現代自動車、LG電子、斗山などとの協力を拡大していると説明した。
  • エヌビディアはAI PC向けCPURTXスパークを公開した。大規模なLPDDR DRAM需要が見込まれ、韓国の半導体業界が直接恩恵を受けるとみられている。

期間別予測トレンドレポート

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半導体INSIGHT

黄CEO、韓国ロボティクス投資を拡大

「AI・ロボットが韓国の潜在力極大化」

崔泰源氏と個別会談、協業を協議

コンピューテックス演説ではCPU公開

「エージェントAI時代を早める」

ジェンスン・フアン エヌビディア最高経営責任者(CEO)。写真:Shutterstock
ジェンスン・フアン エヌビディア最高経営責任者(CEO)。写真:Shutterstock

エヌビディア(NVIDIA)のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は6月1日、韓国のロボティクス分野に投資する考えを示した。韓国企業との協業を拡大する意向も明らかにした。今週の訪韓日程では、韓国のロボティクス企業との協力策を話し合う可能性もある。

黄CEOは同日、台湾・台北の飲食店で開いた「コリア・パートナー・ナイト」の場で記者団に対し、「韓国はエヌビディアのエコシステムで極めて重要な一角だ」と語った。半導体や科学、ロボティクス、人工知能(AI)ファクトリーを挙げ、「一緒にやるべきことが多い」と続けた。ロボティクスについては「韓国にとって非常に重要だと考えている」と述べ、「エヌビディアが韓国のロボティクス発展に貢献できればと思う」と強調した。

黄CEOが主催したコリア・パートナー・ナイトには、SKハイニックス(SK hynix)の郭魯正社長のほか、サムスン電子、LG電子、斗山、ネイバーなど主要企業の経営陣が出席した。黄CEOが台湾で複数の韓国企業人を同時に招く催しを開いたのは今回が初めてだ。業界関係者は、ロボティクスの重要性に言及したこと自体、同分野への投資拡大策をすでに検討している表れとみる。

一方、黄CEOは6月1日の「コンピューテックス2026」基調講演で、AIノートパソコンと中央演算処理装置(CPU)市場への参入を正式に打ち出した。次世代AIデータセンター向けサーバー「ベラルビン」を本格生産していることも明らかにした。

「技術力ある韓国企業は多い、投資は常に検討」

「AI・ロボットが韓国の潜在力極大化」 崔泰源氏と個別会談、協業を協議

「われわれは常に韓国への投資を検討する。韓国には優れたエコシステムがあり、賢く技術力の高い企業が多い」

黄CEOは、台湾最大のIT見本市「コンピューテックス2026」開幕を翌日に控えた6月1日、現地で大勢の韓国企業関係者を招いてこう語った。エヌビディアがコンピューテックス期間中に韓国企業向けの独自イベントを設けたのは今回が初めてだ。業界では、世界のAIエコシステムにおける韓国の半導体・IT企業の存在感の変化を映す象徴的な場面だとの受け止めが出ている。

「ソウルでGTC開催も可能」

黄CEOは6月1日、台北市内の飲食店で「コリア・パートナー・ナイト」を開き、韓国企業関係者と2時間あまり対話した。この場では自らソメクを作り、韓国企業関係者との距離を縮めることにも力を入れた。会食にはサムスン電子のキム・ジェジュン副社長、SKハイニックスの郭魯正社長、LGサイエンスパークのチョン・スホン代表、ネイバークラウドのキム・ユウォン代表らがそろった。

黄CEOは催しを開いた理由について、「1年間支えてくれたすべての韓国パートナーに感謝を伝えたかった」と説明するなど、韓国産業への親近感をにじませる発言を重ねた。エヌビディアの年次技術展示会「GTC」をソウルで開くことも可能だとの認識を示した。「韓国はeスポーツやゲーム、PCバン文化の発祥地の一つで、ジーフォースの初期から特別な場所だった」としたうえで、「ソウルが望むならGTCを開催する」と語った。

韓国への投資を増やす考えものぞかせた。とりわけ有望分野としてロボティクスを挙げ、「AIとロボットが韓国の潜在力を極大化する」と述べた。エヌビディアはサムスン電子、SKハイニックス、現代自動車、LG電子、斗山などと、ロボットを含むフィジカルAI分野で協力を広げている。韓国のロボティクス産業に注目する理由については、「韓国は製造業の国だ」と指摘したうえで、「人口規模には限界があるが、想像力と創造性、野心は非常に大きい」と付け加えた。

韓国の半導体企業との協業への信頼も示した。「われわれはSKと非常に緊密に協力している」と話し、「長い関係を続けてきた。彼らの成功を誇りに思う。最近、時価総額1兆ドル企業になったのを見て非常にうれしい」と祝意を示した。黄CEOは6月1日、SKグループの崔泰源会長とも個別に会談した。同席した郭社長は「2人はAIの未来と今後のパートナーシップを議論した」と明らかにした。

PC市場に参入、インテルに挑戦状

業界では、黄CEOのこうした異例の動きについて、エヌビディアが進める次世代エコシステム拡張戦略で韓国企業が代替しにくい存在だからだと分析している。エヌビディアの将来ロードマップの成否は、事実上、韓国のメモリー企業やロボット企業にかかっているためだ。

黄CEOは6月1日、会食に先立つコンピューテックスの基調講演で、インテル(Intel)とAMDが主導してきた従来型PC向けCPU市場への参入を表明した。今後はAIを搭載するあらゆるIT機器をエヌビディアのエコシステムに統合し、「エージェントAI」の時代を切り開く構想だ。

エヌビディアは、AI PC向けCPU「グレース・ブラックウェル・スパーク」と、マイクロソフト(Microsoft)と共同開発した初のノートパソコン「RTXスパーク」を公開した。製品には、従来の最上位ノートパソコンの4倍にあたる128ギガバイト(GB)の低電力DRAM(LPDDR)を搭載する。業界では、サムスン電子とSKハイニックスの高性能・低電力DRAMである16GBのLPDDR5Xメモリー8個を実装したとみている。パソコン1台あたりのメモリー搭載量が急増するため、韓国の半導体業界が直接恩恵を受ける見通しだ。

タイペイ=カン・ヘリョン記者 hr.kang@hankyung.com

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