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イラン「米国は信頼できない」 終戦MOU交渉が再び揺らぐ

出典
Korea Economic Daily

概要

  • イランと米国の終戦MOU交渉では、双方が修正案を突き合わせており、「まだ最終確定したものは何もない」と明らかにした。
  • イランはノーディールの可能性についても「合意に至らない状況にも徹底して備えている」とし、米国は信頼できないと述べた。
  • 交渉の遅れにより、ホルムズ海峡原油供給120億ドル規模の資産解除を巡る不確実性は当面残ると伝えた。

期間別予測トレンドレポート

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イランメディア、イラン側も米に修正案提示へ

トランプ氏、終戦MOU案で追加譲歩要求

タスニム通信筋「最終確定した内容はない」

イラン、交渉決裂の可能性にも備え

写真:Shutterstock
写真:Shutterstock

ドナルド・トランプ米大統領がイランとの交戦終結に向けた了解覚書(MOU)の草案を巡り、追加の譲歩を求めたとされるなか、イラン側も独自の修正案を示す見通しだ。イランのタスニム通信が5月31日に報じた。イラン側は、なお最終合意はなく、交渉決裂の可能性にも備えていると明らかにした。

トランプ氏の修正案にイランも対案

イラン革命防衛隊(IRGC)系の半官営通信社タスニム通信は、交渉に詳しい消息筋の話として、イランが合意文書に独自の修正案を反映する方針だと伝えた。

消息筋は「双方の文案のやり取りは続いており、イランも当然、合意文に独自の修正を反映する」としたうえで、「まだ最終確定したものは何もない」と語った。

米国が修正案を示したからといって、イランがそれを受け入れることにはならないとも強調した。「イランの判断基準は、われわれが直接同意できる文言かどうかだ」とし、「トランプ氏側が修正案を適用したとしても、イランがそれを受け入れるという意味ではない」と述べた。

これに先立ち、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は当局者3人の話として、トランプ大統領が終戦MOUに盛り込まれた暫定合意の条件を厳しくし、修正内容を反映した文書をあらためてイラン側に送ったと報じた。アクシオス(Axios)も、トランプ氏が既存の草案に追加条件を求めたと伝えた。

修正内容の詳細は明らかになっていない。ただ、米国はホルムズ海峡の再開放、イランの核兵器放棄、高濃縮ウラン(HEU)の扱いを主要な要求事項に掲げている。トランプ大統領は最近のFOXニュースのインタビューで「私が必ず確保しなければならないのは、核兵器が存在しないという保証だ」と語り、「イランもこれに同意した」と主張した。

これに対し、イランは結論が出た案件ではないと一線を画した。アッバス・アラグチ外相はイラン国営テレビのインタビューで、「イランと米国の対話とメッセージのやり取りは続いている」としつつ、「明確な結果が出るまでは、いかなる判断も下せない」と述べた。

そのうえで「案件が最終確定するまでは、現段階で取り沙汰されている話や、市中に出回る推測、臆測には耳を傾けるべきではない」と付け加えた。

イラン、交渉決裂の可能性にも言及

交渉決裂の可能性にも公然と言及した。タスニム通信が引用した消息筋は「イランは合意に至らない状況、つまりノーディールについても徹底して備えている」と語った。米国の修正案が、そのまま交渉進展に直結するわけではないとの認識を示した形だ。

イラン国内では、合意承認を巡っても強硬な発言が出ている。AFP通信によると、モハンマド・バーゲル・ガリバフ国会議長は国営放送で「イラン国民の権利が十分に保障されると確信できるまでは、いかなる合意も承認しない」と語り、「米国は信頼できない」と強調した。

双方の隔たりは核交渉の条件にも表れている。イランは、米国と同盟国が凍結している120億ドル規模の資産の解除を求めている。一方、トランプ氏が提起した濃縮ウラン備蓄分の廃棄問題については「根拠のない主張だ」と反論した。

ホルムズ海峡を巡る説明も食い違っている。トランプ大統領は、合意が成立すればイランは海峡を通過する船舶に通行料を課さないと主張した。これに対し、イラン側は「そのような条項は存在しない」と反発した。

むしろイラン議会では、海峡の管理権と行政手数料の賦課案が取り沙汰されているという。ホルムズ海峡は原油輸送の要衝だ。交渉が長引けば、海峡正常化と原油供給回復を巡る不確実性は当面残る。

交渉の場の外では軍事的な動きも続いている。CNNは衛星画像の分析をもとに、米軍の空爆を受けたイランの地下ミサイル基地の一部で復旧の兆候が確認されたと報じた。報道によると、18カ所の基地でトンネル入口50カ所が再整備されたという。イラン国営放送は、革命防衛隊が米無人機の領空接近を阻止し、撃墜したと主張した。米側の確認は出ていない。

ホン・ミンソン 韓経ドットコム記者 mshong@hankyung.com

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