金正官産業相「企業利益の最優先の使途は生産的再投資」
概要
- 金正官産業通商資源相は、半導体産業の 超過利益 活用における最優先原則は 生産的再投資 であるべきだと明らかにした。
- 金氏は、AI 時代の 半導体覇権競争 で後れを取らないため、今日の 利益 を明日の 圧倒的競争力 の原資にしなければならないと訴えた。
- 政府内で 超過利益の分配 を強調した金英訓雇用労働相とは対照的に、金氏は、ためらいではなく 投資 と 集中 が必要だとの立場を示した。
期間別予測トレンドレポート


半導体の超過利益、使途が焦点に
産業相、「分配」より「再投資」重視
「今の競争力に酔ってはならない」
「きょうの利益は、あすの圧倒的競争力の原資でなければならない」
超過利益の分配を唱えた雇用労働相と対照的

金正官産業通商資源相は、企業が上げた利益の活用を巡り、最優先の原則は「生産的再投資」であるべきだとの考えを示した。半導体産業の好況で生じた超過利益をどう使うかが論点となるなか、半導体政策を所管する閣僚として、「分配」より「再投資」に重きを置く姿勢を鮮明にした。
金氏は5月29日、自身のフェイスブックに「今こそ大韓民国の大跳躍に向けた投資のゴールデンタイムだ」と題する文章を投稿し、「今は半導体産業が生み出す利益を、未来に向けた『生産的再投資』につなげなければならない切迫した時期だ」と訴えた。
脇目を振るう間にも、世界では人工知能(AI)と半導体の覇権争いが進む。金氏は、こうした競争で後れを取る可能性に懸念を示し、「AI時代の勝負は圧倒的なスピードと規模で決まる」と指摘した。さらに「たった一度の投資の失敗でも産業生態系を崩壊させ、韓国企業を回復の難しい敗者の道へ追い込みかねない」と警告した。
金氏は「投資と革新の速度が鈍った瞬間、未来の主導権は他国のものになる」としたうえで、「今必要なのはためらいではなく決断であり、分散ではなく集中だ」と強調した。「現在の競争力に酔っていてはならない」とも書き込み、「今日の利益は明日の圧倒的な競争力のための原資にならなければならない」と訴えた。
政府内外では、金英訓雇用労働相が最近、大企業の超過利益を分配すべきだと主張したことを受け、金氏がこれに対抗して再投資の必要性を打ち出したと受け止めている。金英訓氏は5月27日の記者懇談会で「大企業の超過利益をどう社会的に分配するかを巡り討論会を開き、社会的対話に乗り出す」と述べた。
金英訓氏は5月28日、自身のフェイスブックにも「拡大し続ける労働者間の格差をただ見過ごしてはならないというのが、主権者である国民の意思だ」と書いた。ただ、大企業の利益を政府が奪おうとしているのではないかとの論争が起き、討論会はいったん保留となった。
大統領室も、半導体の超過利益をどう活用するかを巡る公論化の必要性は認めた。カン・ユジョン大統領室首席報道官は5月28日の会見で、「労働相の発言は、労働相の立場から成果配分の必要性に言及したものだ」と説明した。そのうえで「仮に産業相であれば、産業の立場から企業の超過営業利益や利益について語るだろう」と語った。
パク・ジョングァン記者 pjk@hankyung.com

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