ビットコイン長期保有量が過去最大の1580万BTC クリプトクアント「新規買い手不足の兆候」
概要
- クリプトクアントは、ビットコインの長期保有者の供給量が1580万BTCと過去最高を記録したものの、これは強い買い集めのシグナルというより市場回転率の鈍化を示していると明らかにした。
- コインベースの保有分が155日を超えて長期保有者の保有分に再分類され、新規の買い手と大口投資家の需要が弱まるなか、長期保有者の供給増加は市場参加の鈍化シグナルとして解釈すべきだと分析した。
- グラスノードは、現物需要とETFへの資金流入の鈍化により、ビットコインが7万8000ドル前後のコスト基準線を突破するには資金流入が不足しており、現在は強い売り相場より買い手不在の局面に近いと伝えた。
期間別予測トレンドレポート



ビットコイン(BTC)の長期保有者による供給量が過去最高を記録した。ただ、これを強い買い集めのシグナルとみなすのは難しい。新規の買い需要が弱まり、既存の保有分が長期保有分に組み入れられているためだ。
5月29日に暗号資産専門メディアのコインデスクが伝えた。クリプトクアント(CryptoQuant)は最近のリポートで、ビットコインの長期保有者による供給量が1580万BTCと過去最高に達したと明らかにした。
長期保有者の供給増加は、通常は強気シグナルと受け止められる。投資家がビットコインを買い集めた後、流通市場から引き揚げていることを意味するためだ。もっともクリプトクアントは、今回の指標について、投資家の確信の強さというより市場の回転率低下を映していると分析した。
リポートによると、昨年12月以降、短期保有者の供給量は約220万BTC減少した。このうち約90万BTCは、コインベース(Coinbase)の保有分が155日基準を超え、長期保有者の保有分に再分類されたものと推定した。
クリプトクアントは、新規の買い手が減ると既存保有者のコインがより長く動かなくなり、長期保有者の区分に移ると指摘した。こうした長期保有者の供給増加は、市場参加の鈍化を示すシグナルとして解釈すべきだと付け加えた。
大口投資家の需要も弱まっている。1000〜1万BTCを保有するクジラのウォレット残高は前年比で減少傾向にある。100〜1000BTCを保有する、いわゆるドルフィンのウォレットでも、年間の増加ペースは昨年10月のピーク以降大きく鈍化した。これらのウォレット群は、現物上場投資信託(ETF)や企業の財務戦略に基づく買い需要が主に反映される領域とされる。
ほかの指標も同様の流れを示した。グラスノード(Glassnode)は最近のリポートで、現物需要とETFへの資金流入が鈍化しており、ビットコインが7万8000ドル前後の主要なコスト基準線を安定的に上抜けるには資金流入が十分ではないと分析した。
市場では足元の流れについて、強い売り相場というより買い手不在に近い局面と受け止められている。ビットコインは7万ドル台を維持しているものの、相場を一段と押し上げる新規需要は限られている。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.
