米財務長官「トランプ政権でCBDC導入せず」 議会では2030年が新たな焦点
YM Lee
概要
- スコット・ベッセント米財務長官は、トランプ政権では CBDC を導入しない考えを示した。
- 米下院を通過した「ROAD to Housing Act」には、FRB発行の CBDC を一時的に禁じる条項が盛り込まれており、この条項は2030年12月に終了する。
- ウォーシュ元FRB理事はFRBの CBDC 推進を認めない考えを示したが、禁止条項の終了時点と任期の終了時点がともに2030年で、政策の不確実性が残っている。
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スコット・ベッセント米財務長官は、ドナルド・トランプ政権では中央銀行デジタル通貨(CBDC)を導入しない考えを改めて示した。一方、米議会ではCBDCの禁止条項が切れる2030年が新たな焦点として浮上している。
ベッセント長官は5月29日、「トランプ政権ではCBDCはない」と述べた。足元では共和党を中心に、連邦準備理事会(FRB)によるCBDC推進の可能性を封じるべきだとの主張が強まっている。
米下院を通過した「ROAD to Housing Act」には、FRB発行のCBDCを一時的に禁じる条項が盛り込まれている。ただ、この禁止条項は2030年12月に終了する予定だ。上院はまだ同法案を可決していない。
一部の共和党議員は、この終了時点をCBDC推進の可能性が再び開く時期と受け止めている。FRBがその後、CBDCの研究や導入を再開することを懸念しているためだ。
次期FRB議長候補の一人とされるケビン・ウォーシュ元FRB理事は、自らの権限の範囲ではFRBのCBDC推進を認めない考えを示している。ただ、ウォーシュ氏の最初の任期の終了時点も、CBDC禁止条項の終了時点と同じ2030年になる見込みだ。市場では、長期的な政策の不確実性がなお残るとの見方がある。

YM Lee
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