概要
- ビットコインの現物取引高は2025年10月以降に81%%減少し、2023年の弱気相場時の水準まで落ち込んだ。
- 市場では、インフレ圧力や米国とイランの対立を背景に、リスク資産への選好が弱まり、ビットコイン現物市場の流動性が低下したとみている。
- 一部では、現物の取引高急減が売り圧力の消耗を示す可能性があると指摘された。過去にも取引高の減少後にボラティリティーと上昇トレンドが回復したという。
期間別予測トレンドレポート



ビットコインの現物取引高が、2025年10月以降に8割超減ったことが分かった。市場では、リスク資産への選好低下を背景に取引が細ったとの見方がある。一方で、売り圧力が徐々に出尽くしつつある可能性も指摘されている。
暗号資産アナリストのダークポストは5月26日、X(旧ツイッター)への投稿で、ビットコインの現物取引高が2025年10月以降に81%減少したと明らかにした。足元の現物取引高は、弱気相場で主にみられる水準まで落ち込んだと説明した。こうした低水準の月間取引高は2023年7月以来という。
取引所別では、バイナンス(Binance)の落ち込みが目立った。バイナンスのビットコイン現物取引高は、2025年10月の1986億ドルから足元では364億ドルに減少した。取引高は約5分の1の水準に縮んだ。同じ期間に、ゲートアイオー(Gate.io)は79.6%、バイビット(Bybit)は66%それぞれ減った。
市場では、マクロ経済環境が暗号資産取引の縮小につながったとみている。インフレ圧力が再び強まり、米国とイランの対立も想定より長引いたためだ。投資家資金が暗号資産よりもコモディティーや伝統的な株価指数に向かった結果、リスク資産全般への選好が弱まり、ビットコイン現物市場の流動性も低下した。
もっとも、取引高の急減が必ずしも悪材料とは限らない。ダークポストは、取引活動の鈍化が直近の調整局面で売り圧力が徐々に弱まっていることを示す可能性があると分析した。過去にも現物取引高が大きく減少した後、2023年の弱気相場は終了したとし、その後はボラティリティーと上昇トレンドが回復したと付け加えた。
市場では、ビットコイン現物取引高の減少について、短期的には投資家心理の冷え込みを映す一方、中長期では売り圧力の消耗を見極める指標として注目している。取引高の回復を伴わなければ反発の持続性は限られる可能性がある。ただ、低水準の取引が続くなかで追加の売り圧力が和らげば、市場は改めて方向感を探る展開となりそうだ。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.
