概要
- 市場参加者は2026年の残り期間の利下げの可能性を事実上0%%とみており、追加利上げの可能性を織り込んでいる。
- 高金利の長期化と利上げの可能性は、ビットコインをはじめとする暗号資産や株式などリスク資産市場に相当の下押し圧力として作用する見通しだ。
- ビットコインは7万6000ドル台を割り込み、前日比2.4%%安の7万5733ドルで取引されるなど、ビットコイン価格の下落が表れた。
期間別予測トレンドレポート



ドナルド・トランプ米大統領は5月22日(現地時間)、ケビン・ウォーシュ氏の米連邦準備理事会(FRB)議長就任式に出席し、金利政策を巡る同氏の独立性を保障する考えを示した。
トランプ氏は「米国の雇用指標は記録的な水準にある」と語った。そのうえで「前任者らと違い、ウォーシュ議長は景気拡大が良いことだとはっきり理解している」と述べた。さらに「債務問題は解決しなければならず、その方法は経済成長だ」としたうえで、「物価は抑えつつ、米国の偉大な成長は止まらない」と強調した。
もっとも、トランプ氏の楽観的な発言に対し、投資家やエコノミストの受け止めは分かれている。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウォッチによると、市場参加者は2026年の残り期間にFRBが利下げする可能性を事実上ゼロとみている。むしろ、今後の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが実施されるとの見方が強い。
米政策金利は現在、3.50〜3.75%だ。CMEのデータでは、6月17日の次回FOMCで0.25ポイントの利上げが決まる確率は3.5%となった。一方、7月のFOMCで0.25ポイント利上げとなる確率は17%に上昇した。年内最後となる12月のFOMCで利上げが実施される確率は67%に達した。
利下げ期待が後退し、新たなFRB指導部を巡るマクロ経済の不確実性も強まるなか、ビットコインをはじめとする暗号資産や株式などリスク資産市場には警戒感が広がっている。一般に低金利は資金調達コストを下げ、リスク資産相場を押し上げる。一方、高金利の長期化や追加利上げの可能性は、今後数カ月の市場に相当の下押し圧力を及ぼす見通しだ。
実際、ビットコインは7万6000ドル台を割り込み、市場の懸念を映した。5月23日のバイナンスのテザー(USDT)建て市場で、ビットコインは前日比2.4%安の7万5733ドルで取引されている。ビットコインが7万6000ドルを下回るのは4月30日以来、約1カ月ぶりだ。

Doohyun Hwang
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