WSJ、イラン関連資金がバイナンス経由で8億5000万ドル移動した疑い
Minseung Kang
概要
- イラン政権に関連する資金が、世界最大の暗号資産交換業者バイナンスを通じて大規模に移動した疑いが浮上したと報じた。
- WSJは、秘密の決済ネットワークが単一アカウントを軸に約8億5000万ドルの取引を処理し、イランの軍事組織の資金フロー維持に使われたと伝えた。
- 市場では、今回の報道が世界の暗号資産交換業者の資金洗浄防止(AML)と制裁順守の問題を浮き彫りにし、米規制当局の監視強化につながる可能性があるとみられている。
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イラン政権に関連する資金が、世界最大の暗号資産交換業者バイナンス(Binance)を通じて大規模に移動した疑いが浮上した。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、米国との軍事衝突の可能性が高まるなか、イラン側の資金ネットワークがバイナンスを活用していたと報じた。
WSJが5月22日に伝えたところによると、イランの実業家ババク・ザンジャニ(Babak Zanjani)が運営した秘密の決済ネットワークは、最近までバイナンスを通じて資金を移していた。
WSJはバイナンスの内部コンプライアンス報告書を引用し、このネットワークが約2年間にわたり、単一アカウントを軸に約8億5000万ドルの取引を処理したと報じた。取引は2025年12月まで続いたという。
ザンジャニは自らを「反制裁オペレーター(antisanction operator)」と称してきた人物だ。米国と西側諸国による対イラン制裁の回避に関わった人物としても知られる。
WSJは、このネットワークがイランの軍事組織の資金フロー維持に使われたと主張した。特に、米国との衝突の可能性に備えて政権資金を移す役割を担ったと伝えた。
これに対しバイナンスは、「違法活動にはゼロトレランスの原則を適用している」と述べた。
市場では、今回の報道が世界の暗号資産交換業者を巡る資金洗浄防止(AML)と制裁順守の問題を改めて浮き彫りにするとの見方がある。米規制当局が、地政学リスクと結びついた暗号資産の資金フロー監視を一段と強める可能性も指摘されている。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.
