期間別予測トレンドレポート



グローバル暗号資産交換所のバイナンスが、スペースXの上場前企業価値に賭けるデリバティブ商品を投入した。
コインデスクは5月21日、バイナンスが未上場企業の想定企業価値に連動する「Pre-IPO Perpetual Contracts」を開始したと報じた。第1弾は、イーロン・マスク氏が率いる宇宙企業スペースX(SpaceX)に連動する「SPC X USDT」だ。
この商品は、ドル連動型ステーブルコインのテザー(USDT)を証拠金と決済に使う。価格はスペースXの想定市場価値をもとに形成される。
上場前は、非公開の投資ラウンドや公募価格レンジなど公表情報をもとに契約価格が動く。上場後は、実際の株式の市場価格を反映する方式に切り替わる。
バイナンスはこの商品を起点に、これまで機関投資家やベンチャーキャピタル(VC)が中心だった上場前投資市場を個人にも開放する構想だ。現物・デリバティブ部門を統括するシュニェット・ジャン氏は「Pre-IPO Perpetual Contractsは、暗号資産インフラと主要な金融イベントを組み合わせ、市場へのアクセスを広げた事例だ」と述べたうえで、「バイナンスを多様な金融機会にアクセスできる金融スーパーアプリにするというビジョンを反映した」と語った。
一方、スペースXは5月20日、米証券取引委員会(SEC)に証券登録届出書「S-1」を提出した。企業価値は2兆ドル前後とみられている。ロイター通信は最近、スペースXが1兆7500億ドル規模の企業価値を目標に上場を進めていると報じた。

JOON HYOUNG LEE
gilson@bloomingbit.ioCrypto Journalist based in Seoul
