国際原油、急落後に小幅上昇 トランプ氏「イランとの協議は最終段階」
概要
- 国際原油は急落後に小幅上昇し、米国産標準油種のWTIは1バレル99ドル近辺で取引された。
- 市場では、米国とイランの協議が妥結すれば、ホルムズ海峡を通る原油輸送の正常化の可能性が高まるとみている。
- 専門家は、現物原油市場の混乱が長引き、中東産原油の供給正常化が2027年以降まで遅れる可能性があるとみている。
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国際原油相場は急落後、小幅に上昇した。
5月20日、ブルームバーグによると、米国産標準油種のWTIは1バレル99ドル近辺で取引された。前日のWTIは5%超急落していた。北海ブレントは1バレル105ドル近辺で取引を終えた。
前日の急落は、トランプ米大統領がイランとの協議が最終段階に入ったと発言したことが影響したとみられる。トランプ氏は記者団に「イランとの協議は最後の段階にある」と述べ、「合意に至る可能性があるが、そうでなければ別の措置があり得る」と語った。
市場では、米国とイランの協議が妥結すれば、ホルムズ海峡を通る原油輸送が正常化する可能性が高まるとみている。実際、国際原油相場は最近の中東戦争後、40%超上昇した状態にある。
ただ、市場の不安はなお続いている。ラボバンク(Rabobank)のエネルギー戦略家、ジョー・デローラ氏は、たとえ即時停戦が実現しても現物の原油市場の混乱はかなりの期間続くと指摘した。ペルシャ湾の原油が仕向け地に届くまで最大55日かかるためだと説明した。
アブダビ国営石油会社ADNOCのスルタン・アル・ジャベル最高経営責任者(CEO)も、ホルムズ海峡の封鎖は歴史上最も深刻な供給支障になると警告した。中東産原油の供給正常化は2027年以降まで遅れる可能性があるとの見通しを示した。
一方、米国の原油在庫は前週に約790万バレル減少した。最近はホルムズ海峡の通過を試みる超大型タンカーの動きも一部で増え、市場のリスクプレミアムを和らげていると分析されている。
イランの半官営タスニム通信は、イラン政府が現在、米国側の新たな協議案を検討していると報じた。ただ、イランは米国またはイスラエルが追加攻撃に踏み切れば、中東域外にまで報復の対象を広げる可能性があると警告している。

Suehyeon Lee
shlee@bloomingbit.ioI'm reporter Suehyeon Lee, your Web3 Moderator.
