概要
- 米30年債 利回り が5.197%%まで上昇し、2007年以降の最高水準を更新したことを受け、ニューヨーク株式市場の主要3 指数 はそろって下落して取引を終えた。
- 世界の資産運用会社の約3分の2が、米30年債 利回り は12カ月以内に6%%を突破し得ると回答し、債券市場 の不安を映した。
- FF金利先物市場では年内の政策 金利引き上げ 確率が据え置き確率を上回り始め、VIX指数 も上昇するなど、リスク資産への投資心理が冷え込んだ。
期間別予測トレンドレポート



ニューヨーク株式市場では主要3指数がそろって下落して取引を終えた。米国債利回りの急騰が相場の重荷となった。
5月19日のニューヨーク証券取引所(NYSE)で、ダウ工業株30種平均は前日比322.24ドル(0.65%)安の4万9363.88で終えた。S&P500種株価指数は49.44ポイント(0.67%)安の7353.61、ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は220.02ポイント(0.84%)安の2万5870.71だった。
米30年債利回りは取引時間中に5.197%まで上昇した。2023年10月に付けた従来の高値を上回り、2007年7月以来の高水準となった。
ウォール街では、30年債利回りが5%台半ばだけでなく6%も視野に入ったとみる向きがある。イラン戦争が出口を見いだせないままインフレが定着すれば、超長期債の投資家はより高い期間プレミアムを求めざるを得ないためだ。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)が世界の資産運用会社を対象に実施した調査では、回答者のおよそ3分の2が、今後12カ月以内に米30年債利回りが6%を超える可能性があると答えた。4%未満に低下すると見込む回答は20%にとどまった。
BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者、イアン・リンゼン氏は「米国株が足元の国債市場の弱さに耐えられるかどうかが、今回の債券売りの真のリトマス試験紙になる」と指摘した。さらに「今後数週間で30年債利回りが5.25%に達すれば、株式のバリュエーションも一段と後退し続けるだろう」との見通しを示した。
業種別では、ヘルスケアとエネルギーが1%超上昇した。一方、素材は2%超下落した。資本財・サービス、金融、一般消費財、コミュニケーションサービスも1%超下げた。
人工知能(AI)や半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は小幅高で終えた。エヌビディア(NVIDIA)、TSMC、ブロードコム(Broadcom)、AMDが下落した半面、マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)とインテル(Intel)は2%超上昇した。アーム(Arm)は3%超上げた。
米ホームセンター大手のホーム・デポ(Home Depot)は、1〜3月期の好決算を受けて1%近く上昇した。ウォルマート(Walmart)やベライゾン(Verizon)などディフェンシブ銘柄は堅調だった。イーライリリー(Eli Lilly)は3%超上昇した。
一方、時価総額1兆ドル超の大型ハイテク株は、小幅高だったアップル(Apple)を除いてそろって下落した。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のフェドウオッチによると、FF金利先物市場では、12月末までに政策金利が0.25ポイント引き上げられる確率が41.1%と織り込まれた。0.5ポイント利上げの確率も前日の11.3%から14.9%に上昇した。年内の利上げ確率は、据え置き確率の40.3%を上回り始めた。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は、前日比0.24ポイント(1.35%)高の18.06だった。
コ・ジョンサム 韓経ドットコム記者 jsk@hankyung.com

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