米30年債利回り5.181%に上昇、19年ぶり高水準
概要
- 30年物米国債の利回りは5.181%%と19年ぶりの高水準を付け、金利急騰が続いていると伝えた。
- 世界のファンドマネジャーの62%%が、30年物米国債の利回りが6%%に達すると予想しており、一段の金利上昇の可能性を示したと報じた。
- 金利急騰は米消費者に打撃を与え、米株式市場の強気相場を弱めるリスクがあると伝えた。
期間別予測トレンドレポート



5月19日の米国債市場で、インフレ懸念を背景に債券が大きく売られ、30年物米国債利回りは一時5.181%と19年ぶりの高水準を付けた。前営業日比では3.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。2007年7月以来の高水準となる。
住宅ローンや自動車ローン、クレジットカード債務の主な基準となる10年物米国債利回りは約3.6bp上昇し、4.659%を記録した。10年債利回りも2025年1月以来の高水準を更新した。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策に敏感な2年物米国債利回りは1bp上昇し、4.10%となった。債券価格と利回りは逆方向に動く。
この日の米株式市場は主要3指数がそろって下落して始まった。
CNBCは、米国とイランの対立長期化に伴う原油高が、先週公表された一連の物価指標に反映され、債券投資家の不安を強めたと指摘した。これを受け、トレーダーの間ではFRBの次の一手が利下げではなく利上げになるとの見方が浮上した。
ジェフリーズ(Jefferies)のチーフエコノミスト、モヒト・クマール氏は、世界の債券市場がエネルギーコスト急騰に伴う高インフレや財政赤字への懸念、英国では政治的混乱の影響を受けていると述べた。
同氏は「中東で合意が成立しても、しばらく原油価格は戦争前の水準には戻らない」と語った。さらに「6カ月後には25〜30%高くなるだろう」との見通しを示した。
この日、国際指標の北海ブレント先物は約1.5%下落し、1バレル=110.38ドルだった。米国産標準油種WTIは108.67ドルと、ほぼ横ばいだった。
クマール氏は、多くの国で深刻な政府赤字が及ぼす影響についても強調した。「どの政府も家計向けに燃料補助金を支給するだろう。これは借り入れの増加につながり、長期債務の重荷になる」と指摘した。
もっとも同氏は、市場が足元で利上げを織り込んでいる一方で、インフレ率の上昇幅は成長率の下げ幅程度にとどまる可能性が高いとみる。「そう考えれば、利上げは正当化できない」と話した。
この日公表されたバンク・オブ・アメリカ(Bank of America)の調査によると、世界のファンドマネジャーの62%が30年物米国債利回りは6%に達すると予想した。1999年末以来の高水準で、足元の水準を約85bp上回る。
金利の急上昇は米消費者に打撃を与え、株式市場の強気相場を弱めるリスクがある。最近の金利急騰を受け、米株式市場には圧力がかかっている。
キム・ジョンア 客員記者 kja@hankyung.com

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