LGイノテック株が1カ月で109%急騰、コスピ急落でも最高値
概要
- LGイノテック株はこの1カ月で 109.23%%急騰 し、コスピ急落のなかでも 過去最高値 を更新した。
- 証券各社は、AI、パッケージ基板(SiP) の成長と 業績改善 を根拠にLGイノテックを 割安 と判断し、目標株価の引き上げ を打ち出した。
- パッケージソリューション事業の 営業利益寄与度の拡大 に加え、長期供給契約(LTA) や 生産ライン稼働率100%%の維持 が、業績の安定性 と 収益性改善 への期待を高めている。
期間別予測トレンドレポート



LGイノテックの株価が足元1カ月で109.23%急騰し、上場来高値の更新が続いている。人工知能(AI)ブームを背景に半導体基板の市況が回復し、業績改善期待が強まっているためだ。証券各社は同社株がなお割安だとして、目標株価を一斉に引き上げた。
5月19日の韓国取引所によると、LGイノテックは前日比4.34%高の79万3000ウォン(約8万7000円)で取引を終えた。取引時間中には82万9000ウォン(約9万1000円)まで上昇し、過去最高値を更新した。同日にコスピ指数が3.25%下落したのとは対照的だ。上昇率はこの1カ月で109.23%に達した。
株価上昇を支えているのは業績改善への期待だ。LGイノテックは売上高全体の約84%を、アップル向けカメラモジュールで稼ぐ。北米でのiPhone販売の好調とドル高を追い風に、1〜3月期も好業績を確保した。連結売上高は前年同期比11%増の5兆5348億ウォン(約6100億円)、営業利益は136%増の2953億ウォン(約330億円)だった。営業利益は市場コンセンサス(証券会社予想の平均)を34.79%上回った。
もっとも、最近の株価急騰は、カメラモジュールを含む光学ソリューション事業の好調だけで説明できない。証券業界では、パッケージ基板(SiP)の成長期待をより強く織り込んだ動きだとみている。世界の巨大テック企業がAI投資を拡大するなか、パッケージ基板の供給不足が深刻化しているためだ。価格引き上げと採算改善が同時に進んでいる。
基板を含むパッケージソリューション事業の売上高構成比は全体の8%程度にとどまる。ただ、営業利益への寄与度は昨年の19%から、今年は21%、来年は30%に急拡大する見通しだ。巨大テック企業との長期供給契約(LTA)の締結も相次ぎ、収益の安定性も高まっている。サムスン電子やSKハイニックスがたどった株価上昇の軌道を再現する可能性もある。
KB証券のキム・ドンウォン調査本部長は「AIデータセンター顧客を中心に、従来より販売単価が50%以上高い大面積・高多層の高付加価値基板の需要が爆発的に拡大している」と述べた。基板事業の最大の閑散期である4〜6月期の足元でも「生産ラインの稼働率は100%を維持している」と強調した。
今月LGイノテックの企業分析リポートを公表した証券会社6社は、業績成長が続くとしてそろって目標株価を引き上げた。KB証券は95万ウォンから120万ウォン(約13万2000円)に、NH投資証券は70万ウォンから100万ウォン(約11万円)に、SK証券は85万ウォンから100万ウォン(約11万円)に、ダオル投資証券は68万ウォンから95万ウォン(約10万5000円)にそれぞれ引き上げた。いずれも5月19日の取引時間中の高値を上回る水準だ。
SK証券のパク・ヒョンウ研究員は「SiP市場はLGイノテックが寡占供給する構造にあり、顧客企業の増産が重なれば供給不足はさらに深刻になる」と指摘した。そのうえで、FC-BGAを除くパッケージング基板の営業利益率は「今年後半に20%を大きく上回る水準まで上昇しうる」との見通しを示した。
ダオル投資証券のキム・ヨンミ研究員は「大面積・高多層基板の需要が急速に拡大するなか、顧客企業の追加供給要請と投資支援の協議が進んでいる」と分析した。来年からはパッケージソリューション中心の利益寄与拡大が本格化すると見込む。さらに「現在の量産規模は限定的だが、技術格差は急速に縮小している」と付け加えた。これを踏まえ、来年以降のパッケージソリューション事業の営業利益見通しを従来比30%引き上げ、3829億ウォン(約420億円)と見積もった。
コ・ジョンサム 韓経ドットコム記者 jsk@hankyung.com

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