概要
- 米国のウォール街と個人投資家の資金がKOSPI、とりわけサムスン電子とSKハイニックスに流入していると報じた。
- HBMを軸とするメモリー半導体の好調を背景に両銘柄の株価は急騰したが、PERは約6倍とマイクロンに比べてなお割安だと分析した。
- 国内外でサムスン電子、SKハイニックスを組み入れたETFが急増し、純流入資金も続くなか、ETF市場が半導体中心へ再編されていると伝えた。
期間別予測トレンドレポート



韓国総合株価指数(KOSPI)が8000に迫るなど韓国株が高値圏で推移するなか、ニューヨークのヘッジファンドや米個人投資家の資金が韓国株市場に流入していると外電が報じた。高帯域幅メモリー(HBM)を武器にサムスン電子とSKハイニックスが世界の資本市場で「AI本命株」として再評価され、米ウォール街が韓国株を見直し始めたという。
日本経済新聞は5月14日付の記事「ウォール街、韓国株に夢中」で、「ニューヨークの街を歩けば、音楽や食、化粧品に至るまで韓国文化の人気を実感できる」としたうえで、ウォール街でも米投資家が韓国株に強い関心を寄せていると報じた。
日経は、AI産業の拡大に伴うメモリー半導体価格の上昇を背景に、SKハイニックスとサムスン電子の株価がこの1年で3倍近く上昇したと分析した。上昇局面が続くなかでも、両社の予想株価収益率(PER)は約6倍にとどまる。9倍前後の米マイクロンよりなお割安で、投資妙味があると指摘した。
投資業界でも韓国株への関心は強い。英資産運用会社パーテント・パートナーズのエドゥアルド・マルケス最高経営責任者(CEO)は日経に対し、韓国株に潜むバリュー投資の機会を探すことに「中毒になっている」と語った。米資産運用会社プレザント・ライク・パートナーズのジョナサン・レナンCEOは、サムスン電子とSKハイニックスの大規模な成果給に触れ、「両社のボーナス規模は韓国の国内総生産(GDP)の数%に当たる400億ドルに達するだろう」と述べた。そのうえで、韓国の消費市場に前例のない波及効果をもたらすとの見方を示した。
米個人投資家の資金も韓国株市場に向かっている。米資産運用会社ラウンドヒルが4月上旬に設定したメモリー半導体ETFには、1カ月で60億ドル超の資金が流入した。このETFはサムスン電子とSKハイニックスの比率が半分近いとされる。米オンライン証券のインタラクティブ・ブローカーズも5月7日から、韓国取引所に上場する株式を直接売買できるようにした。
韓国国内でもサムスン電子とSKハイニックスに資金が流入し続け、株価が上昇基調を強めるなか、ETF市場でも半導体テーマ型商品の人気が高まっている。運用会社は両銘柄の組み入れ比率を引き上げる一方、債券混合型やカバードコール型などへ商品ラインアップを広げている。
5月14日時点のコスコムETFチェックによると、韓国に上場するETF1107本のうち、サムスン電子を組み入れた商品は218本ある。組み入れ推定額は45兆8447億ウォン(約5兆400億円)にのぼる。SKハイニックスを組み入れたETFは203本で、組み入れ推定額は44兆7755億ウォン(約4兆9200億円)だ。
投資家資金の流入も活発だ。SOL AI半導体TOP2プラスは直近1カ月で1兆1918億ウォン(約1310億円)の純流入となり、ETF全体で2位だった。5月14日時点の組み入れ比率はSKハイニックスが27.89%、サムスン電子が19.68%だった。
RISEサムスン電子SKハイニックス債券混合50は8839億ウォン(約972億円)の純流入を記録し、3位に入った。債券を約50%、サムスン電子とSKハイニックスをそれぞれ25%ずつ組み入れる商品だ。このほか、TIGER半導体TOP10カバードコール・アクティブ、KODEX半導体にも直近1カ月でそれぞれ4950億ウォン(約545億円)、4404億ウォン(約485億円)が純流入し、上位に入った。5月末にはサムスン電子とSKハイニックスを原資産とする単一銘柄レバレッジETFの上場も控えており、ETF市場に占める半導体の比重はさらに高まりそうだ。
カン・ギョンジュ 韓経ドットコム記者 qurasoha@hankyung.com

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