概要
- ビットコインが 8万ドル を突破し、過去1年で最も高い月間 収益率 を記録するなど、市場構造の改善を示す兆候が出ていると分析した。
- 今回の上昇は、デリバティブの レバレッジ 拡大ではなく、現物買い と 長期保有者 の 積み増し、さらに ETF資金流入 が主導しているとした。
- ビットフィネックスは、トゥルー・マーケット・ミーン(True Market Mean) の上回りに加え、長期的な確信を持つ保有者 の BTC 保有規模の増加と、経済指標間の 乖離 拡大を指摘した。
期間別予測トレンドレポート



ビットコインが8万ドル台を突破し、市場構造の改善を示す兆候が出ている。上昇を主導しているのはデリバティブ市場でのレバレッジ拡大ではなく、現物買いと長期保有者の積み増しだ。
5月11日公表のビットフィネックス・アルファ(Bitfinex Alpha)リポートによると、ビットコインは4月に約12%上昇し、過去1年で最も高い月間収益率を記録した。暗号資産市場全体の時価総額も同じ期間に約1980億ドル増えた。
今回の動きで焦点となったのは、5月上旬にビットコインが8万ドルを突破した点だ。リポートは、BTCが1月以降で初めて8万ドルを上回り、7万8000〜7万9000ドルの売り注文が厚い価格帯を抜けたと分析した。
ビットフィネックスは、ビットコインが実現平均取得単価に基づく主要指標「トゥルー・マーケット・ミーン(True Market Mean)」の約7万9800ドルを回復したと指摘した。市場構造の面で意味のある改善と位置づけた。
今回の上昇は、レバレッジ拡大よりも現物需要の増加に支えられているという。
リポートによると、5月8日以降は現物の累積出来高デルタ(CVD)が急増した。買い手が売り注文を積極的に吸収しているためで、ETFへの資金流入と現物市場での買い集めが相場上昇をけん引しているとした。
長期的な確信を持つ保有者(conviction buyers)が保有するBTCは、足元で400万BTC近くに達したという。増加幅は新型コロナウイルス禍以降で最大だと分析した。
マクロ経済環境については、雇用の減速はみられる一方、解雇の急増はない「低採用・低解雇(low-hire, low-fire)」局面にあると診断した。
米国の4月の非農業部門雇用者数は11万5000人増え、市場予想の5万5000人を上回った。失業率は4.3%で横ばいだった。一方、消費者心理指数は48.2まで低下し、1952年の統計開始以来の最低水準となった。
ビットフィネックスは、経済指標間の乖離が広がっていると分析した。信用による消費の拡大と低い貯蓄率が、個人消費を支えていると付け加えた。

Minseung Kang
minriver@bloomingbit.ioBlockchain journalist | Writer of Trade Now & Altcoin Now, must-read content for investors.





